モスクワ·スレテンスキー修道院合唱団(聖歌隊指揮者:N·ジラ、指導/作曲家: F·スチェパノフ)はロシアで最も有名な合唱団の1つです。彼らのパフォーマンスは国内外を問わずいつも大きな成功を収めています。2007年にはロシア正教会の統一に献身するという意味で世界中を回るツアーを敢行しました。この創造的な伝道の重要さは計り知れないものです。 コンサートはニューヨーク、ワシントン、ボストン、トロント、メルボルン、シドニー、ベルリン、そしてロンドンの最高峰のホールで行われます。合唱団のレパートリーは正教会法上の聖歌ばかりに留まらず、宗教とは関係のない名作音楽、戦時中の歌、現代作曲家の歌なども披露しています。この卓越したコーラスの技術を裏打ちしているのは、一流のプロ意識と、正教会の再生を祝す団員たちの、ロシア宗教文化における崇高な献身です。国のトップや有名音楽家、企業の幹部なども参加するこのコンサートは今日では伝統行事となっています。宗教、文化、政治界の重要人物から国の大統領まで全ての合唱団の愛慕者たちは、この合唱団の崇高な使命を心から称賛することを強調しています。キリル·ロシア正教会総主教の恵みを受け合唱団は、定期的にロシア正教会のコンサートに参加をしています。
ニーコン・ステパノヴィチ・ジーラ (ラテン文字表記例: Nikon Stepanovich Zhila、1976年11月30日-)は、ロシアの指揮者、レーゲント。ロシア正教会の主な合唱団であり、モスクワ総主教の典礼で合唱し、そのロシア国内外訪問に随行するスレーチェンスキー修道院合唱団のアートディレクター (2005年-)。ロシア功労芸術家(2010年)。1976年11月30日、セルギエフ・ポサード(当時の市名はザゴルスク)に生まれる。父はステファン・ジーラ、モスクワの神学校にて教授する司祭。子供の頃から、至聖三者セルギイ大修道院の合唱団に参加する。1995年、プロコフィエフ名称モスクワ州立音楽学校を卒業する。2001年、グネーシン音楽大学合唱指揮部を卒業する。2000年、モスクワのスレーチェンスキー修道院合唱団の合唱者になる。2005年、掌院ティーホンにより、モスクワのスレーチェンスキー修道院が復興した1994年に創立された修道院合唱団のレーゲントとして招聘される。2005年から、スレーチェンスキー修道院合唱団は モスクワ総主教の典礼で合唱し、モスクワ総主教のロシア正教会の教区や海外の訪問に随行する主な合唱団になる。 スレーチェンスキー修道院合唱団は聖歌・クラシック・民謡のアルバムを製作してきた。2002年の「魅力的、自由なところが見える」、2003年の「徹夜祷」、2004年の「四旬斎・受難週の聖歌」、2006・2009・2014年の「好きな曲。友への贈物」、2007年の「典礼」、2008年の「奇跡よ!命の木がルーシの上に聳え立つ」等。アルバムの製作には2005年までニーコン・ジーラが参加し、2005年から指導している。
ジーラが指導するスレーチェンスキー修道院合唱団の演奏はすべて無伴奏である。指揮棒も使用されない。時折、聴衆も参加させられ、指揮者の指導に従って歌うことがある。
2010年8月11日、ロシア大統領の命令により、ロシア正教会モスクワ教区スレーチェンスキー修道院合唱団のレーゲントであるニーコン・ジーラは「ロシア功労芸術家」の栄誉称号を与えられた。